2008年1月アーカイブ

最近、保険金の未払い事件が大きく取りざたされ、社会問題になりました。

年金の記録紛失問題も含め、ガン保険はじめ、いろんな生命保険で、約束の下に払い込んだお金が返ってこない、ちゃんとした条件を満たしているのに支払われない。

そんなふざけたことが、あまりにもたくさんおきていることに
驚くやら、情けないやら、腹が立つやら。。。

本当に、何を信じていいのかわからないような世の中ですね。。

わが家では、保険はすべて

郵便局、生協の共済、主人や主人の父親の勤務先単位で加入できるもの、の三つに限って選んでおります。

どうしてだか、お分かりでしょうか。


わたしの両親は公務員で、周囲もみなおおかた公務員の環境で育ちましたので、民間の保険の話が周囲で話題に上ることもなく、
したがって、あまり詳しくはなかったのですが
お嫁に来て、民間の会社員の夫や、そのお友達と話すようになり
保険の選び方というものを、常識として教わりました。

それが、この、

保険に加入するならば、郵便局、生協の共済、勤務先単位で加入できるものにしなさい。

ということでした。


なぜかというと、


支払いがスムーズなのですよ。
もう、民間の生保とは、比べ物にならないほど、対応がいい。
民間の生保は、入る時だけ親切で、払う時になると
ごちゃごちゃと文句をつける、というのが
もう、主人の周りでは一般常識でした。

彼らは、生保の保険金未払いがニュースになった時に
ぽか~~~ん、として見ていましたよ。

「え??そんなこと、常識じゃない。」と。

同じ民間でも、会社単位で加入していたりすると、
支払いを渋ったりするとイメージダウンでたいへんな損失ですから
この場合は、ほいほいと払ってくださるそうです。

いや、生命保険会社は、そんなこと認めないと思いますよ。
たまたま、だったのかもしれない。
でも、連日の未払い問題ニュースを見ていると
なんと言われても、仕方ないように思えるのは、わたしだけでしょうか。。。。

なんと、おそろしい。。。。。?????`?i???_???????j

でも、これだけニュースで騒がれたら、もう
生保も、あこぎな真似はできません。

今は、とても、保険加入するのには良い時かもしれませんね。???[???i?????????j

さて、お互いの信用の上に成り立っている保険ですが

こちら側も、やはり、正直でなくてはなりません。
というのは、告知義務、ということについてです。

ガン保険に限らず生命保険全般に言えることですが
保険加入の際には、必ず
加入者自筆のサイン入りで、
本人の健康状態、病歴、職業などを正確に告知する義務があります。
この時に、嘘をついてはいけないということです。


保険を勧める営業担当者が、自分のノルマを達成したいがために

「この病気にかかったことがある、と正直に書いてしまうと
 保険に入れませんから、書かずにおきましょう。」

と、入れ知恵をしていた、とうような事件もあったそうですが
ここは、責任を持って正確な申告をしてください。

とくに、ガン保険の場合は、いっぱんの生命保険以上に
厳しく、正確な告知が求められることがほとんどです。

もしも告知の際に、わざと嘘をついていたことがわかると、
正当な保険金が支払われないばかりでなく、告知義務違反に問われます。
悪質であると判断されれば、当然契約解除にもなります。

そういうことを考え合わせると、やはり
最初に正確な告知をせずに、無理に保険に加入するのは
意味のないことだ、という結論になります。
くれぐれも、自筆サインの時には、責任を持ってください。

最後にひとつ、体験談をお話します。

わたしの主人の血統は、ほとんどががんで死んでいます。
だから、主人のおじ、おば、皆が、ガン保険をかけていました。
しかし
親戚のひとりに実際にがんが見つかり、手術ということになった時
結局、その人は三度のがんの摘出手術を受け
高額であろうがなかろうが、
医療保険が適用されようがされまいが
ありとあらゆるがんの療法を試し、
しかし、
手当ての甲斐なく、なくなられました。

このとき、ガン保険は役に立ちませんでした。
周囲が、ガン保険を使えなかったのです。

なぜか。


患者に、がんを告知していなかったからです。


現在では、がんの告知は珍しくないことで
多くの場合、告知の方向で医者さまは、がん治療を進められるそうです。
しかし、当時はそうではなかった。
がんであると知って、生きる力も望みもなくしてしまうのを恐れて
ほとんどの場合、がんの告知はなされなかった時代でした。

本人が、ガン保険の保険金を受け取ります、というサインをしなければ、ガン保険の保険金を受け取れなかったのです。


長い期間にわたって多額の保険金をかけておきながら
なんとも、やりきれないことでした。


周囲は、「お金の問題ではない。」と言い切りました。
そして、最後まで、本人を励ましてがんと戦い抜きました。


こういう事例もあるということを、どうか知っておいて下さい。

頭の片隅に置いておかれるのは
決して無駄なことではないと思います。。。。



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